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マッサージはストレス解消に効果がある?マッサージとストレスに関する4つの学術論文も紹介

人はストレスが多いと、肩こりや頭痛、イライラ、飲酒量の増加などの反応が生じます。そのため、日々の生活の中で、ストレスを予防したり解消したりすることが必要とされています。ストレスを解消する際には、マッサージを取り入れることをおすすめします。
この記事では、マッサージによるストレス解消の効果について解説します。マッサージとストレスの関係に対する4つの学術論文についても紹介しているので、参考にしてください。

 

ストレスの要因・反応

ストレスを解消する際には、ストレスの要因や反応を知ることが大切です。ここでは、ストレスの要因とストレスによって起こる反応について解説します。

 

ストレスの要因

ストレスとは、心や身体に負担がかかっている状態を意味します。ストレスの要因は、物理的要因(騒音・暑さなど)や、化学的要因(薬物・酸素欠乏など)、心理的要因(人間関係・職場の問題など)に分類されます。その中でも、不安や焦燥、抑うつ、怒りなどの心の変化が起こる心理的要因になりやすいといわれています。

 

ストレスによって起こる反応

ストレスを受けると、そのストレスに対抗して、心理面や身体面、行動面にあらゆる反応が生じます。例えば、不安・抑うつ・イライラなどの心理的反応、肩こり・首の痛み・頭痛・腰痛などの身体的反応、仕事のミスや飲酒量の増加などの行動への反応が起こります。
このように多くの反応が起こるため、ストレスが原因であることに気づかないケースも多くあります。なかでも、複数のストレス要因がある場合は、ストレス反応が強く出やすいため、注意しましょう。

 

ストレスは早めに対処すべき

ストレスが長期的に生じると、状況が悪くなります。ストレスは大きく3つの段階に分類されます。

 

・ストレスの自覚が薄い「警告期」
・ストレスに反発・抵抗をする「抵抗期」
・本格的に病気になる可能性がある「疲憊期」

 

ストレスが長期にわたって継続し、疲憊期になってしまったら、医師や専門家の治療を受け、早めに対処しましょう。

 

マッサージはストレス解消に効果ある?

マッサージを受けることで、疲労が軽減されたり、身体の柔軟性が向上したり、血液の循環が促進されたりするなどの効果があります。また、上記のように身体の状態がよくなるだけではなく、心の健康にも影響があります。
例えば、マッサージを受けている際に、気分が落ち着く、穏やかな気持ちになる、憂うつ感が軽減されるなど、心への効果も期待できます。

 

マッサージとストレスの関係に対する4つの学術論文

マッサージとストレスの関係に関する学術論文は多数あります。その多くは、マッサージによるストレス軽減効果を報告しています。ここでは、4つの学術論文の一部を紹介します。

 

【論文1】成人女性対象:ハンドマッサージにおける自律神経活動・気分への影響

ハンドマッサージが自律神経系と気分に与える影響を評価することを目的とした研究です。5人の健康な女性を対象に、8分間のハンドマッサージを実施しました。結果として、ハンドマッサージは心拍数の減少やリラックス度の増加をもたらし、副交感神経系の活動を促進することが示されています。

 

※参考:大学看護学会誌 第4巻2号 025-032(2006)

 

【論文2】Z世代対象:セルフハンドマッサージによるストレスの変化

セルフハンドマッサージによる肩こりとストレスの変化について調査された研究です。経穴刺激を組み合わせたセルフハンドマッサージをZ世代を対象に実施しました。その結果、血圧や脈拍が低下し、怒りや疲労、緊張、活力などの心理的なストレスも軽減されることも確認されています。
また、肩こりが軽減され、頸部の筋硬度が低下し、肩甲上部皮膚温が低下することも明らかになりました。

 

※参考:Z世代を対象としたセルフハンドマッサージによる肩こりおよびストレスの変化

 

【論文3】看護学生対象:短時間のハンドマッサージによる整理的・心理的効果

5分間と10分間のハンドマッサージの効果を調査した研究です。5分間のマッサージでは心拍数と収縮期血圧が低下し、疲労度とストレス度が減少し、リラックス度が増加しました。一方で、10分間のマッサージでは、緊張-不安、活気、疲労が低下したという結果が出ています。本研究は、短時間のハンドマッサージが看護の現場で有用である可能性を示しています。

 

※参考:短時間のハンドマッサージによる生理的・心理的効果の検証

 

【論文4】成人女性対象:フットマッサージによる心理的ストレスへの効果

健康成人女性におけるフットマッサージの効果についての調査を目的とした研究です。12名の健康な成人女性(23〜44歳)を対象に、20分間のフットマッサージと20分間の安静臥床の両方の方法を実施されました。その結果、フットマッサージによって血漿ノルアドレナリンと血圧・脈拍が減少し、血漿セロトニンが増加したことが明らかになりました。
また、フットマッサージを受けた参加者は、快感、リラックス度、活力感の増加を感じ、緊張、不安、抑うつ、疲労感の軽減も報告されています。

 

※参考:生理的,心理的ストレス指標からみた健康な成人女性に対するフットマッサージの効果

 

まとめ

マッサージには、ストレス解消の効果があります。マッサージは、身体の状態がよくなるだけではなく、心の健康にもよい影響を与えます。ストレスは、長期間放置すると悪化する恐れがあるため、マッサージを受けて早めに対処するようにしましょう。
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